「正直に言うね。私たち、みんな後悔してるの。」
この言葉を聞いた日のことを、私は今でもはっきり覚えています。
「先輩ママたちの言葉」が、胸に刺さった日
私の住んでいる地域は、韓国の中でも外国人がとても多い場所です。
多文化家庭が多く、日本人主婦も珍しくありません。
年齢も、家族構成も、本当にさまざま。
そして共通しているのは、バイリンガル育児を経験してきた家庭が多いということ。
私は晩婚・高齢出産。
自然と周りには、人生も子育ても一歩先を行く「先輩ママ」たちがいます。
その日も、最初は本当に軽い雑談でした。
でも話題が「バイリンガル育児」になった瞬間、空気が変わったのです。
「大変なのは本当。でもね……」
その場にいた先輩ママたちの多くは、
すでに子どもが中学生以上。
海外で育った子どもは、
住んでいる国の言葉が母語になるケースがほとんどです。
少し沈黙が流れたあと、
ある先輩ママがこう言いました。
「大変なのは本当。でもね……みんな、本当に後悔してるの。」
続いて出てきたのは、こんな言葉でした。
「あの時、もう少し続けていれば…」
「今は話せなくても、いつか話すと思ってた」
「でも、その“いつか”は来なかった」
理由は、どれも現実的でした。
忙しくて、自国語を使う時間が減った
現地語が優先になり、自国語は後回しに
無意識のうちに、自国語が生活から消えていった
そして、先輩ママたちは口を揃えて言ったのです。
「とにかく、日本語を使い続けて」
「完璧じゃなくていいから、やめないで」
これはアドバイスというより、
過去の自分たちからの切実なメッセージでした。
日本語環境づくりに「完璧」はいらない
ここで大事なのは、
「毎日何時間も勉強させること」ではありません。
先輩ママたちも、こう言っていました。
毎日じゃなくていい
嫌がる日は、無理にやらなくていい
でも、日本語が“目に入る・耳に入る”状態は残してほしい
つまり、
日本語を生活から完全に消さないこと。
それだけでよかったのです。
その一つの手段が「フラッシュカード」だった
この話を聞いて、私は改めて気づきました。
フラッシュカードは、
「勉強させるための道具」ではありません。
親が日本語で話しかける“きっかけ”になる
子どもが日本語を見る“入口”になる
忙しい日でも、数分で日本語に触れられる
だからこそ、
完璧にできない時期でも、日本語を途切れさせないための道具になる。
先輩ママたちが後悔していたのは、
難しい教材を使わなかったことではありません。
日本語に触れる機会そのものが、減ってしまったこと。
それだけでした。
今、頑張っているママへ
バイリンガル育児は、正直ラクではありません。
やめたくなる日も、迷う日もあります。
でも、あの日聞いた
「本当に後悔してる」という言葉が、
私はどうしても忘れられません。
今すぐ結果が出なくてもいい。
話せなくてもいい。
それでも、
日本語を“続けていた”という事実は、
きっと未来の子どもを助けます。
まとめ|やめなかった人だけが、後悔しない
先輩ママたちの後悔は、
これからバイリンガル育児をする私たちへの
何よりリアルな教材です。
完璧を目指さない
大変でも、やめない
日本語の環境を、細く長く残す
その一つの選択肢として、
フラッシュカードは今も十分、意味があると私は思っています。
頑張れない日があってもいい。
毎日できなくてもいい。
それでも日本語を残すために、
私が選んだ方法。
次回は、
バイリンガル育児を諦めなかった人が
こっそりやっていた「続けるための工夫」をまとめます。


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