「あなたの子は文字タイプ?」それとも「絵タイプ?」
子どものタイプ別・フラッシュカードの使い方【日本語講師の実体験】
フラッシュカードが続かない理由
フラッシュカードって、「早期教育にいい」「語彙が増える」
そんなイメージがありますよね。
でも実際に使ってみて、
「あれ?全然うまくいかない…」そう感じたことはありませんか?
実は、私自身もそうでした。
フラッシュカード、最初はうまくいかなかった…。
一番最初にフラッシュカードを使ったときのことです。
カードを床に並べて、「どれが飛行機?」と聞きました。
すると次の瞬間――
目の前にあった車のカードを折り曲げて、遠くに投げたのです。
……正直、ちょっとショックでした。
何度か挑戦してみると、すでに知っているものについては答えることもあります。
でもその様子を見ながら、ふとこう思ったんです。
「これなら、普通に絵本でよくない?」
さらに、集中力は続かず、3枚くらいで飽きて終了。
ちなみに使っていたのは、
片面:ハングルと英語の文字
もう片面:写真やイラスト+ハングル
というタイプのフラッシュカードでした。

「フラッシュカードが悪いのかな」
「うちの子には向いてないのかな…」
そう感じたのですが、後から気づいたのは、別の理由でした。
あなたの子はどっち?文字タイプ•絵タイプの特徴
フラッシュカードが合わない理由は「能力」じゃない
自分の子や友人の子供たちを見てきて感じるのは、
子どもには
文字に興味が向くタイプ
絵に興味が向くタイプ
がある、ということです。
フラッシュカードが合う・合わないは、
できる・できないの問題ではありません。
「どこに興味が向いているか」
それだけの違いなんです。
文字に興味が出る子(文字・ルールが気になるタイプ)
このタイプの子は、形をただの絵ではなく、意味を持つ記号として捉える力が
強い傾向があります。
「あ」という文字が「ア」という音になる、その規則性や構造に面白さを感じる子です。
パズルを解くような感覚で文字を吸収していきます。
こんな様子が見られます、
- 標識やロゴをよく指さす
- 本のタイトルの文字に反応する
- 同じ文字を見つけると喜ぶ
絵に興味が出る子(絵・イメージを楽しむタイプ)
一方で、
世界をイメージや映像として捉えるのが得意な子もいます。
色や形、表情、状況など、情報量の多い視覚情報を好みます。
言葉も、ストーリーや感情と結びつけて理解しようとします。
- 絵本の細かい描き込みによく気づく
- 一度見た景色や場所をよく覚えている
- 絵を見ながら話を広げたがる
実は、うちの子たちは完全にこちらのタイプでした。
タイプ別フラッシュカードの使い方
💡 文字タイプの子へのフラッシュカードの使い方
☆文字を先に見せる
絵よりも先に文字を見せ、親が読み上げます。
そのあとで絵を見せて「これが『りんご』だよ」と答え合わせをする形がスムーズです。
☆分類遊びを取り入れる
「『あ』から始まる言葉を集めよう」など、
文字をフックにしたゲーム形式がおすすめです。
💡 絵タイプの子へのフラッシュカードの使い方
☆絵から会話を広げる
「りんご」だけで終わらせず、
「赤いね」「おいしそうだね」と絵の情報を言葉にします。
文字は、今はおまけ程度でOK。
☆実物とリンクさせる
カードを見せたあとに
「冷蔵庫にあるのと一緒だね」と現実のものと結びつけると、
言葉の定着がぐっと早くなります。
フラッシュカードは「万能」じゃなくていい
フラッシュカードは、使えば必ず効果が出る魔法の教材ではありません。
集中しない日があっていい
3枚で終わってもいい
合わなければ、やめてもいい
大切なのは、子どもの今の興味に合わせて使うこと。
そしてもうひとつ。
文字タイプ・絵タイプ、
どちらが良い・悪いということはありません。
成長とともにタイプが変わることも、よくあります。
フラッシュカードで悩んだら思い出してほしいこと
フラッシュカードが合わない=失敗ではない
子どもには「興味の向き」がある
文字か、絵か。まずはそこを見る
親がラクな形が、いちばん続く
フラッシュカードは、子どもを試す道具ではなく、知るためのヒント。
「うちの子は今、どこに興味が向いているのかな?」
そう考えるところから、もう十分いいスタートだと思います


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