大晦日に卒業式!?日本語の教え子が小学校を卒業しました
日本語の生徒が、この大晦日に小学校を卒業しました。
え?
大晦日に卒業式?
日本だったら
「年越しそばを食べる日だよね?」
「何のテレビみる?紅白?」
なんて家でゆっくりするイメージですが。
そう、ここは韓国。
大晦日でも学校も病院も会社も通常営業。
最近は昔と違い、
両親は式に参加せず、子供達だけで行う卒業式も多いそう。
卒業証書もクラスの代表者のみが壇上で受け取り、ほかの子どもたちは教室で先生から受け取るスタイルだとか。
子供の晴れ舞台。
親や家族は絶対みたいはずなのに…
少し寂しい気もします。
その代わり、校舎の入り口には
たくさんの保護者達が花束やプレゼントを持って子供達を待つのが定番。

日本では小学校の卒業式で、花束を子供に渡すイメージがないので、とても素敵な光景だと思いました。
保護者だけではなく親しい人も駆けつけるケースがあり、私の夫も数年前親友の娘さんの卒業式に
行っていたことを思い出しました。
もちろん、おじさんはお小遣い持参で(笑)。
そして31日から卒業生たちは、中学入学の3月まで休みに入ります。
2カ月…長い…。
アニメだけで中級レベルまできたツワモノ
彼との出会いは1年前。
彼のお母さんが日本旅行に行った際、息子の日本語力に驚き生徒募集中の私に
連絡を下さったことがきっかけでした。
初回レッスンで。小学校5年生とは思えない日本語レベルに驚いたことを覚えています。
愛嬌があって、よくしゃべって、ちょっと落ち着きがなくて(笑)。
第一印象は「元気だなぁ!」でした。
そんな彼が、日本語をどうやって身に着けたかというと―
なんと、小学校3年生から1人でアニメーションを見続けたそうです。
…いや、素直にすごい。
彼の周りに日本語を使う人は誰もいません。
外で使う機会も、もちろんありません。
それでこのレベルをキープしているとは…もう「あっぱれ!」としか言いようがありません。
ただし…読み書きはゼロスタート。
今はひらがな•カタカナがだいぶスラスラ読めるようになり、最近はついに漢字にも手を出し始めました。
いつの間にか「少年」になっていた
この一年で彼はぐっと変わりました。
以前は
「わー!先生、聞いて聞いて!俺ね~」
アニメで習得したスラングを、ほぼタメ口で話す感じ。
それが今では
「そうですね、それは…」
考えながら、しっかり敬語で話すように。
雰囲気も落ち着いてきました。
勉強•スポーツ•ゲーム。
興味の幅もどんどん広がり、しかもただ「好き」で終わらせず、
知識としてちゃんと身につけているのが本当にすごい。
気づけば
「子ども」から「少年」へ。
成長って、静かに進むものなんですね。
実は私も“初めて”だった
実は、
子どもに日本語を教えるのは、彼が初めてでした。
どう進めたらいいのか。
どこまで求めていいのか。
不安だらけで始めた日本語レッスン。
集中力が最後まで続かない…。
途中で話が脱線しすぎて、戻ってこれない…。
「これで合っているのかな」
と悩むことも、たくさんありました。
でも振り返ると、一緒に成長させてもらった、とてもいい1年間だったと思います。
卒業のお祝いはチキンで
卒業式の日
私は日本語と韓国語でお祝いのメッセージを送りました。
彼の大好きな
チキンとチーズボールのクーポンを添えて…。

やっぱり小学生男子には、チキンでしょ!(笑)
私にとっても、思い出に残る一日になりました。
日本語を通して出会い、成長を見守らせてもらえたことに、心から感謝しています。
ふと、
「いつか息子たちにも、こんな日が来るんだろうな」
「こんなふうに頑張れる子に育ってほしいな」
なんて、彼の姿を重ねて考えてしまいました。
中学生になってからも授業を継続するかは、まだ未定です。
でも、彼の人生の中で、私が少しでも役に立てていたのなら
それだけでとても嬉しい。
卒業おめでとう。


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